2017年12月17日(日)、神戸学院大学ポートアイランドキャンパス D315にて、「ジブン×ミライ デザインセミナー」を開催しました。このイベントは、兵庫県青少年本部、大学生協関西北陸事業連合、学生団体スマセレが主催し、神戸学院大学に後援していただき、住友生命保険相互会社、全国大学生活協同組合連合会、関西北陸ブロックに協力いただきました。このセミナーは、大学生がこれからの将来を設計するために必要な知識を習得し、また、結婚・子育て・仕事といったライフイベントについてより深く考えるてみるという目的でこのイベントを開催しました。当日は、12大学から21名の学生が参加しました。

 はじめに、神戸学院大学の織田祐季帆氏より、「自分の人生を選択するチカラ」について、お話していただきました。
 人生は選択の連続で、仕事、結婚、子育てなどの選択やお金の管理に関するリスクについて学び、ライフプランを考え、人と意見を交換する中で自分なりの答えを見つけていくことが大切とお話しされていました。賢い選択をするためには、仕事、結婚、子育てなどのライブイベントのヒントになる情報が欠かせません。社会や環境の変化を知り、自分の意思で人生を選び取ることが大切です。仕事に関しては、1990年以前は年功序列や終身雇用で仕事中心の働き方が重視され、労働集約型企業が活躍していましたが、1991年からは、成果主義に変化し、ワークライフバランスが重視されるようになり、知識やアイデアを重視した知識集約型の企業が活躍するようになりました。このような社会の変化を知った上でライフプランを考えることが、重要です。現代は、仕事が変わっても、仕事とプライベートの調和を保つことは犠牲にしたくないという意見が多いです。そのようなスタイルは従業員が安定して働けるため離職率が低下したり、限られた時間を活かすために創意工夫をして仕事に取り組めるため生産性が上がったりするなどのメリットがあります。
 また、子育てをしながら働けるかということも視点で企業選びをすることも大切です。その際は、「くるみんマーク」を参考にして選ぶといいです。「くるみんマーク」は、子育てサポート企業として、厚生労働大臣の認定を受けた証です。他にも、女性活躍推進法に基づくマークとして、えるぼしというマークもあります。えるぼしは、女性の活躍推進に関する状況等が優良な企業として厚生労働大臣の認定を受けた証です。これらの指標を目印にして企業選びをすることも重要です。さらに仕事を選ぶときは、自分がどんな業種で何をしたいのかということや、給料、やりがい、職場の雰囲気などの企業選びの基準を決めたり、社会の変化を知り、OB、OD訪問をして生の声を聞いたりすることも大切です。
 ‎結婚については、未婚率は年々増加していて、その理由として、長時間労働で出会いが減少し、若者男性の経済力低下と女性の専業主婦志向の強さなどから、経済力に不安があることに加え、年収、身長、長男以外を結婚相手に選びたいという女性の高い理想や、恋愛は時間とお金の無駄と感じたり、恋愛や結婚の楽しいモデルを持っていなかったりするなど恋愛への憧れの減少などがあげられます。平成10年より前は、共働き世帯より専業主婦世帯のほうが多い傾向でしたが、最近は、共働き世帯のほうが多いです。経済的な不安があっても二人で働けば経済的にも少し余裕ができます。結婚をするためには、理想を広げて出会いの機会を増やすことも重要です。
 ‎子育てについては、一人で抱え込まなくても、緊急サポートネットワークやベビーシッターを利用することもできます。会社からのサポートや公的サポートなど働き続けるための制度も十分あります。
幸せなワークライフバランスを築くためには、仕事、自己啓発、人間関係、社会貢献の4つボールを落とさないことが大切と教えていただきました。

 次に、住友生命保険相互会社の方々にご協力いただき、自分のライフプランを考えるために「ライフイベント表」を作成するワークショップやリスクに関するクイズを行いました。ワークショップの前に住友生命保険相互会社の西山 三千代氏より「自分の未来をデザインするにあたって」というテーマでお話していただきました。日本の職業名の数は約17000種類あり、スポーツのような特別な才能を活かす仕事や医師のような人を助ける仕事など様々な職業があります。また、将来のことを考える際は資金についても考慮が必要です。結婚式の平均的な費用は約360万円、子供を幼稚園から大学まで育てるための養育費の総額は、公立の学校に自宅から通った場合で821万円かかるなど、資金に関することも教えていただきました。また、ローンでお金を借りるときは、金利と返済期間によって総返済額が大きく異なるということや、定年までに約2000万円の準備が必要ということも教えていただきました。これらのお話を聞いてから各グループでライフイベント表を作成しました。ライフイベント表は、家族構成を考え、家や車の購入などのライフイベントに必要な金額も考えながらいつ家持つか、どんな家族イベントを設定するかなどを考慮して作成しました。また、資金計画も立て、月にどれくらいのお金を貯金するかということも考えました。
 ‎次にリスクについてのクイズを行いました。交通事故が一日に起こる件数や、賠償金やガンになるリスクについての問題がありました。「日本人の新しい国民病と呼ばれている病気は何か?」という問題でスマホ首(ストレートネック)について取り上げられていました。実際に、壁に踵をつけて立った時に頭が壁につくかというチェックも行ったことが印象的でした。スマホ首になると頭痛や耳鳴り、吐き気、めまいなどの症状が出ると教えていただきました。リスクに備えるためには、国からの社会保障、会社からの企業保障、自分でやる自助努力の3つが大切です。保険では、病気、ガン、働けない状態、死亡、老後、災害や事故などのリスクに備えることができます。
 この企画を通して、資金計画の重要性を実感しました。十分な貯蓄がないと老後まで安心して暮らせないということや、子供の養育費を計画的に貯めておかないといけないということは知っていても、実際に何歳までにどれくらいの金額が必要かという現実的な内容は知らなかったので新しい体験ができました。この経験を活かして、今後一番身近である大学生に向けてさらにこのような情報を発信したりワークショップをして考える機会をつくったりしたいと思いました。なぜなら、これらの結婚や就職、資金のことを知らずに社会人生活を送るのと、知った上で計画的に生活するのでは大きな差ができるからです。少しでも多くの若者がこのような視点を持ってライフプランを立てられるように支援できたら良いと感じました。