2017年2月19日(日)神戸市中央区の兵庫県民会館11F パルテホールにて「消費者・事業者・行政によるワークショップ~ともに実践する消費者市民社会~」を開催しました。兵庫県、ひょうご消費生活三者会議、大学生協関西北陸事業連合が主催。消費者関連専門家会議ACAP、NPO法人消費者支援機構関西(KC’ s)、NPO法人ひょうご消費者ネット、全国大学生協連関西北陸ブロックに後援、学生団体スマセレに協力いただきました。消費者市民社会の実現に向け、家庭、学校、企業など地域におけるそれぞれの役割や連携による取組を考える機会とするため、そして、これからの社会の担い手となる高校生・大学生等も含めた「消費者」、「事業者」、「行政」が、それぞれの立場から意見交換を行い、ともに実践できることを考えるために開催されました。当日は、大学生による実行委員会が運営をし、15大学から42名の大学生、神戸高校、伊川谷北高校から高校生14名、消費者団体等から一般消費者21名、民間の事業者20名、兵庫県などの行政から29名の計126名が参加しました。

 はじめに、兵庫県企画県民部東元良宏県民生活局長並びに大学生協関西北陸事業連合小山修平理事長(大阪府立大学名誉教授)より開会挨拶があり、その後「くらしのヤングクリエーター」活動認定証交付式では、34名の学生に認定証が交付され、「くらしの安心・安全推進員」も登壇し紹介されました。

記念写真

 基調講演では、全国大学生活協同組合連合会の毎田伸一先生より「消費者市民社会と若者の消費者トラブル」というテーマで講演していただきました。グローバル化や高度情報通信社会の進展など、若者を取り巻く環境が変化するにつれて、アルバイト収入が増加やスマホ時間の増加、読書時間の減少など学生の生活様式も変化しました。このように大学生を取り巻く環境が変化したので、大学生協では消費者トラブル防止のために本を出版して啓発を行っているということを教えていただきました。また、大学生協牛乳を販売して産地直結活動をしたり、タイのほうれん草を食堂の食材に取り入れて売り上げの一部を寄付し、教育支援活動を行ったりしているとのことでした。

 

毎田伸―先生のご講演

 次に、神戸大学大学院経営学研究科准教授の馬場新一先生より「消費者志向経営とCRM(コーズ・リレイテッド・マーケテイング)」というテーマで講演していただきました。CRMとは、社会的に意義のある行為に関連付けて、商品やサービスを販売する方法のことです。そのような社会的課題、社会貢献につながる商品・サービスを選択するには、企業の消費者啓発が不可欠です。はじめはあまり関心がなくても、企業の情報発信によって消費者教育が促進され、消費者が理解したことや体験した事を発信する。それにより、賢い消費者や社会貢献につながる商品を購入する倫理的消費が増加し消費者市民社会が実現するという流れで消費者が変化していくと教えていただました。

馬場新―先生のご講演

 続いて、兵庫県立大学の学生の田中喜陽さんが「くらしのヤングクリ工一タ一の取り組みと今後の展望」をテーマに講演しました。講演の中では、くらしのヤングクリエーターとしてどのようなことに取り組んできたかということについてのお話もありました。様々な切り口から消費者市民社会の実現に向けての活動をするために学生団体スマセレを設立し、一人ではできない活動ができるようになったこと、また、はじめは、消費者活動は先輩に誘われてあまり理解していない中活動に参加したが、やっているうちにわかるようになっていったという話が印象的でした。くらしのヤングクリエーターとして、最初はあまり理解ができていなくても、まずは、活動をはじめてみることが大切だと感じました。

田中喜陽さんのご講演

 その後、「消費者」「行政」「事業者」の3者で、あるいは2者と協働して「この1年に実践すること」というテーマでファシリテーターの株式会社ICBの瀧井智美先生に進行してもらいながらワークショップの中で考えました。まず、「消費者」「行政」「事業者」のそれぞれの立場でできることとできないことをあげて、立場の違いによって、できること・できないことが違うということを知ったうえで、3者あるいは2者でできることをグループで考えました。その後、個人で自分がしたい事を考え、同じような意見を持つ者、自分の意見ではなかったけどやってみたいと感じたアイデアごとにグループを作り具体的にどんなことをするか考えて、新聞記事仕様の制作物を作り、最後にいいと思ったアイデアに投票しました。

ワークショップの様子

 参加者からは、「他の立場と交流することによって、消費者だけでは出来ないことを出来るようになり、することが明確になった。」という感想や、「社会の変化が著しい今、消費者の在り方がどうあるべきかを考えさせられました。」などという感想がありました。 

 私は、「学んだことを発信することが大切」と教えていただいたのが印象的でした。今後は、このイベントで学んだことを身の回りの人に伝えたり、SNSやインターネットで発信したりしていきたいと思います。しかし、くらしのヤングクリエーター自身が消費者市民社会について理解していないと人に説明することは難しいので、まずは自分が理解できるように多くの活動に参加して多くのことを学びたいです。