2017年2月23日(木)神戸市中央区の兵庫県生活科学総合センターにて、「学生団体スマセレ、くらしのヤングクリエーターによる生活科学総合センター見学会」を実施しました。このイベントは、兵庫県、大学生協関西北陸事業連合、学生団体スマセレが主催し、昭和40年11月に全国初の消費生活センターとして誕生した兵庫県立神戸生活科学センターのこと、県内の消費生活センターの牽引役となっている相談業務のこと、消費者からの苦情相談に基づく原因究明テストのこと、消費者教育の拠点としての取組のことなどについて、見学会を通じて学習し、大学生の消費者力アップを推進するために開催しました。当日は、8大学から11名の学生が参加しました。

イベントの様子

イベントの様子

 はじめに、相談事業部 相談調査課の濱本彰課長より、生活科学総合センターについて教えていただき、施設の見学をしました。消費生活相談の事例について話し合う会議をしている様子や、室内の温湿度を一定に保って、温度や湿度による影響を受けやすい商品の性能テストをするための恒温恒湿室、製品から出る音を調べるための音が反響しない環境になっている無響室などを見学しました。恒温恒湿室には、熱画像装置があり、画像に映ったものの温度が見られたことが印象的でした。他にも、服の繊維やプラスチックのひび割れを見るためのマイクロスコープや、プラスチック部分は透かして金属部分だけを見て、故障部分を調べるためのX線の機械なども見せていただきました。マイクロスコープは服の穴あきの原因や、クリーニングでトラブルにあった服を調べるという用途があるそうです。見学の中で、正しい使い方をしないと事故につながるということや、クリーニングでは皮脂汚れのような油で落とせる汚れは落ちやすいが、コーヒーや醤油などの水で落ちる汚れは、家庭で水と洗剤を使用して洗濯するといいとお話をされた事が印象的でした。

恒温恒湿室

恒温恒湿室

熱画像装置

熱画像装置

無響室

無響室

 続いて、同課の兼田翔一郎主任の説明により、商品テストを体験しました。今回は、糖度計を使って、ジュース、果汁飲料、果汁入り飲料、清水飲料水の糖度を調べ、1本当たりの糖分量と熱量を計算しました。予想以上に多くの糖分が入っている商品もあることに気づきました。

糖度測定体験の様子

糖度測定体験の様子

 最後に意見交換や質疑応答を行いました。大学生の「糖度テストでは、意外にも味付きの天然水の糖度が高く驚いた。」という意見に対し、生活科学総合センターの職員からは、「食品表示法により、ラベルの栄養成分表示に炭水化物の量が記載されています。砂糖は炭水化物に分類されているので、消費者がその表示をしっかり見て、商品を選択する必要があります。」と教えていただきました。また、大学生の「相談部門と商品テスト部門が併設されているメリットは何か。」という質問に対して、生活科学総合センターからは「受けた相談に係る問題点について、事故等の原因究明テストができることで、その結果をもとに、迅速かつ的確な注意喚起をすることができ、新たな被害を防ぐことができます。」と回答をいただきました。

意見交換会

意見交換会

 参加した学生からは、「糖度の少ないヘルシーと思える飲料にも、人工甘味料が含まれているが、その人工甘味料にもリスクがあるのかが気になるところである」「普段飲んでいる清涼飲料は、思っていたより砂糖が多くて驚いた。」などという感想がありました。
 このイベントがきっかけで、健康に配慮した視点で商品を選んでいきたいと考えました。今後は、ヤングクリエーターとして自分の好き嫌いの好みだけでなく、今日学んだ糖度などの表示を確認しながら商品の選択を考えるように努力したいです。さらに、糖度以外にも、商品の選択の基準となる情報を学んでいきたいです。